①時間帯分離の目的
飛行禁止空域の導入によって安全性が向上する一方で、フライト可能な空域は制限されてしまう。
時間帯分離を導入することにより、安全性を確保したうえで自由なフライト(特にクロスカントリー)ができる環境を維持することを目的とする。
クロスカントリーフライトをするパイロットは時間帯分離のルールを熟知した上でフライトすること。
②時間帯分離の概要
スマホアプリFlightRadar24(以下、FR24)のカスタムアラート機能と、山形空港がHPでリアルタイム更新している離発着情報をエリア管理者が活用して、空中のフライヤーに無線で情報共有することで時間帯を分離する。
時間帯を以下の3つに分離する。
分離ステータス | 意味合い |
解除状態 | 飛行禁止空域を飛行することができる |
警告状態 | 飛行機が近づいているので、飛行禁止空域から離脱する (約30分後に飛行機が着陸) |
制限状態 | 飛行機がまもなく着陸するので、飛行禁止空域に侵入してはならない (約20分以内に飛行機が着陸) |
③時間帯分離の対象
エリアルールに定められた飛行禁止空域のうち、以下は時間帯分離の対象外とする。
- 山形空港半径9km飛行禁止
- 米沢ヘリポート半径2km海抜600m以下飛行禁止
④時間帯分離の流れ
- 【フライヤー】クロスカントリーをする旨を入山時にエリア管理者に申し出る
- 【エリア管理者】FR24のアプリを起動させる
- 【エリア管理者】FR24のカスタムアラートで警告音が鳴ると、警告状態になったことを無線機でフライヤーに伝達する
- 【エリア管理者】警告状態になってから10分後に、制限状態になったことを無線機でフライヤーに伝達する
- 【エリア管理者】山形空港HPを随時チェックして飛行機が着陸したことを確認次第、解除状態になったことを無線機でフライヤーに伝達する
(※注意事項)
- 地上にいるエリア管理者と上空のフライヤーの無線機でのやり取りは遮蔽される可能性があるため、空中のいずれかのフライヤーが復唱すること
- エリア管理者は時間帯分離を実施した際に、時間帯を分離した具体的な時間を記録し次回の南陽市スカイレジャー振興協議会にて報告する
④クロスカントリーフライトするための条件
- 時間帯分離のルールを熟知していること
- クロスカントリー予定であることを入山時にエリア管理者に伝えていること
- ライブトラックを利用できること
- ライブトラックのIDをエリア管理者に伝えていること
- 空中で無線機の送受信ができること
- 当日の山形空港到着便の時刻を把握していること