ハンググライダーは化学繊維で出来たセールとアルミパイプで作られた動力無しで飛ぶ乗り物です。
丈夫な紐でグライダーと接続された寝袋みたいなハーネスを着て、ぶら下がり(=hang)操縦するためハンググライダーと呼ばれています。
300m~700mくらいの山にあるテイクオフ場から走ってテイクオフし、コントロールバーを前後左右に動かすことで自由に飛ぶことができます。
ハンググライダーのテイクオフ
ハンググライダーとよく間違われるのがパラグライダーです。
パラグライダーはパラシュートのようなキャノピーの下でハーネスに座り紐を引っ張ったりして操縦する乗り物です。
厳密にいえばパラグライダーはハンググライダーの数種類あるカテゴリーのうちのひとつとされています。
これらはただ飛んで降りるだけではなく、上昇気流(=サーマル)に乗れば高度1000m以上の雲の高さまで上がることができるので、隣の山へ移動したり、長時間飛ぶことも可能です。
サーマルを乗り継げば5時間以上フライトすることも可能ですし、100km以上先まで飛んでいくことも可能です。
ハンググライダーで飛ぶためには公益社団法人日本ハング・パラグライダー連盟(以下、「JHF」)が発行する技能証が必要になります。
技能証は日本各地にあるハンググライダースクールに入校し、JHFが実施する研修と学習過程を習得したインストラクターから指導を受けることで取得することができます。
普段はスクールが管理もしくは提携しているフライトエリアをホームエリアとして練習フライト、ファンフライトします。
長期連休などにホームエリア以外のフライトエリアへ泊りがけで飛びにいく「フライトツアー」というものもあります。
いつもと違う空を飛び、地方の美味しい料理を食べ、温泉に入るなど、いつも以上に非日常を味わえるのが醍醐味です。
スポーツとして競技大会も開催されており、初心者対象のものから日本一を決めるハンググライディングシリーズ大会もあります。
競技の種類は滞空時間を競うものや、着陸の精度を競うものもありますが、シリーズ大会では目に見えないサーマルを駆使して50km~100kmの距離をいかに早くゴールするかを競うので圧巻です。